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テシコンニュース Vol. 3 

網%と網点面積率のおはなし


こんにちは

いつもテシコン製品をご愛顧頂きありがとうございます。

メールマガジン第3号をお届けします。

前回のメールマガジンでファームウェアのアップデート方法をお知らせしましたが、お客様よりアップデートの内容も解説して欲しいとのリクエストを頂きました。今回から最新版の解説もこのメールマガジンに記します。

 

今回の内容

網%の測定

1)濃度値での網%(ドットゲイン)

2)実際の網点面積率


最新のファームウェア

1)スペクトロデンス

2)スペクトロプレート

 

網%の測定

フィルム製版が無くなりCTPから印刷と網点の管理は基本的に2工程を抑えるだけで完結するようになりました。近年は見えないプレート(無処理版)もありますが、「やはり網点はルーペで覗くものですね~」 何てことはありません。今回は網%の測定方法の新旧をおさらいしましょう!


1)濃度値での網%測定

濃度値から網%を計算する公式はマーレイ-デービス計算式です。これはとても古い計算式で1936年 エドワード・ロイ・デービスさんとアレキサンダー・マーレイさんにより発表されたそうです。21世紀になっても使われているなんて凄いですね!

計算式は単純で




ざっくり「ベタ濃度」と「網濃度」の比なのですね

つまり、決して網点の面積率を求める計算式では無いと言うことです。コントラストに近い感覚でしょう。

この式で計算された50%部の値が65%の時ドットゲインは65-50=15%のドットゲインと言っています。これまでこの公式以外に主役になる物がなかったので仕方ないのですが、現場では相対的に考えて、いつもと同じベタ濃度なのに網%が大きくなったら何らかの問題があると考えるべきでしょう。

なお、日本以外ではTVI*と呼ばれています。 

*Tone Value Increaseの略です(業界用語は横文字多い)



​​​​2)網点面積測定機

2000年ころから画像処理による網点面積の測定機が登場し初めました、中でもCenturfax社のccDotは多くのお客様がお使いになっていました。テシコンでも当時DMS910というマニアックな測定機があったのですが、ハンディ型のccdotの方が人気がありました。




​​​​





ccDot(左)とDMS910


テシコンではこの頃すでにFOGRAと協力して基準の刷版プレートFMBを同梱してDMS910のキャリブレーションに使用していました。

このタイプの測定機はデジタルマイクロスコープで画像を取り込み、ソフトウェアで二値化後の網点面積率を高精度に測定しますので、1%でも99%でも高精度に測定が可能です。現行製品テシコンのスペクトロプレートSGでは無処理版の測定も可能になっています*。

*最上位グレードAllVisionのみ




表示の画像は現在の基準プレートugraのPMR*のAM 50.3%(左)とFM 50%(右)の画像です。 *PMR(Plate Measuring Reference)


搭載されるプレートタイプには各社の刷版の製品名ごととプロセスカラーのモードも用意されているので、印刷物の網点(単色)を測定するお客様もいます。



※ プレートタイプの例:Paper Offset-Yはオフセット印刷のイエローの網点を測定するプレートタイプ










※プレートタイプの例:各メーカの製品名ごとにプレートタイプをご用意しています









ここでよく頂く質問です。

Q)「濃度計」と「網点面積測定機」でどうして網%値が違うのですか?

ここで光学的ドットゲインと物理的ドットゲインの違いと答えるのは△です。今回、説明した通り濃度計では面積率ではなく濃度差しか測定していません。正確な網点面積率は網点面積測定機でしか測定できません。

さらに

Q)ユールニールセン公式のn値で補正すれば濃度計でも測定はできませんか?

刷版をルーペで覗いて50%を判定し、n値で測定結果を50%に補正する事はできます。しかし、そのn値は10%でも90%でも有効でしょうか?常に50%だけを管理されるのでしたらユールニールセンでもOKです。ですが、その50%も人の目で見て決めていますので、およそ客観的な評価とは言えませんが…


ファームウェア情報

1)スペクトロデンスFGモデルアルミボディ

V.16.14

スキャン測定時間の表示、Lab+Dで特色濃度も同時表示、自動シャットオフ時間を選択可能


2)スペクトロプレートSGモデルアルミボディ

V.6.22

富士フイルム SUPERIA ZXを追加(AllVisionのみ)


​​​いかがでしたでしょうか?

網点の管理で私がオススメしているのはテスト印刷時に目標のベタ濃度(色彩値)に入れた時に、スペクトロプレートで各ステップの網点面積率を測定(これが物理的ドットゲイン)しながら、機械等の調整を行います。網点の評価が良好になったところで、濃度計で網%を測定し自社のドットゲインを決めます。お仕事中はこのベタ濃度と網%を濃度計で測定してみてはいかがでしょうか。


最後までお付き合いありがとうございました。

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